競馬の差し馬というものをご存じでしょうか?
競馬初心者は特に、この言葉を知っておかなければいけません。
差し馬の差しというものは、レース前半は後方をきり、中盤あたりから前方へ進出していき、ゴール手前で前方を走っている競走馬を追い抜こうとする走行手段です。
・差し馬である代表馬を3選ご紹介
・差し馬が得意とされるレース条件
・差し馬が不得意とされるレース条件
今回は、競馬の差し馬である競走馬や優位・不利になるレース条件をご紹介いたします。
目次
差し馬である代表馬を3選ご紹介
差し馬の代表馬は、以下の通りです。
・シャフリヤール
・グランアレグリア
・クロノジェネシス
これらの競走馬ついて詳しくご説明します。
シャフリヤール
現役で今でも活躍している注目の差し馬、シャフリヤール。
ワールドベストレースホースのランキングにおいては、世界で18位を獲得したすごい競走馬です。
このシャフリヤールは、あのディープインパクトの産駒でもあります。
シャフリヤールは2021年10月で3歳になった、まだまだ若手の競走馬でもあります。
年齢が若くそれでいてそのパワーは素晴らしく、発揮されるその瞬発力やスピードは他の競走馬より頭一つ優れている部分があります。
差し馬には、もってこいの競走馬と言えます。
通算成績は、今のところ5戦3勝です。
2021年に入った頃には、G1レースを制しております。
まだまだ若手の期待の持てる競走馬でもあるので、今後も更なる活躍が見込めると感じられます。
グランアレグリア
グランアレグリアは、JRAの公式で公表している2021年1月~9月5日を対象にしたワールドベストレースホースのランキングにて、見事世界ランク11位を獲得しております。
このランクは日本国内だと、一番トップの順位となっております。
こちらもシャフリヤールと同様、ディープインパクトの産駒でもあります。
親と同様の力をしっかりと引き継いでおり、その瞬発力やそのスピード力は他の競走馬を圧巻。
この非常に素晴らしい力が故に、差し馬として候補に上げる競馬ファンが後を絶ちません。
他の分野でも、トップクラスの能力を見せつけていますが、差し馬というジャンルの中でもトップレベルだと競馬ファンは考えています。
通算成績は、13戦8勝という素晴らしい成績を残しております。
2019年にJRA賞最優秀3歳牝馬、2020年にJRA賞最優秀短距離馬という素晴らしい功績を叩き出しており、2021年5歳になった今でもG1レースをはじめとする大きな競馬レースに出場しております。
クロノジェネシス
クロノジェネシスはワールドベストレースホースのランキングにて、シャフリヤールと同様世界ランク18位を取得しています。
さらに、2019年、20年、21年に3年連続でG1レースにて優勝を収めております。
クロノジェネシスは差し馬として大きく活躍の場を見せていますが、上記のグランアレグリアやシャフリヤールと比較すると、先行馬として活躍しているレースが多いです。
なので、最後の最後に差し馬としてこの競走馬をご紹介いたしました。
上記の競走馬はディープインパクトの血筋を受け継いでいますが、クロノジェネシスはディープインパクトの血筋を受け継いでいません。
なので、唯一差し馬としての強力馬であるディープインパクトの血を受け継いでいない、差し馬候補の高い競走馬です。
しかし、クロノジェネシスはディープインパクトの父親であるサンデーサイレンスの血筋を受け継いでいます。
この血筋からか素晴らしいスピード力、瞬発力をレース中にて発揮されております。
通算成績は16勝8勝です。
2レース中1レース勝利を収めているので、かなりの有力馬だと言えます。
差し馬が得意とされるレース条件
差し馬が得意とされるレース条件は、以下の通りです。
・ハイペースの流れは強い
・最終の直線距離が長いと優位
これらのことについて詳しく説明します。
ハイペースの流れは強い
差し馬が得意とされるレース条件は、ハイペースでレースが行われている時が非常に優位だとされています。
逃げ馬もしくは先行馬がレース途中でスタミナがどんどんなくなってきやすくなるため、ペースがだんだん遅くなっていきます。
このような事態が起こることから、差し馬がどんどん競走馬を追い抜いて勝利に導き出しています。
ちなみに、ペースをしっかりと見極めるには、逃げ馬の頭数をしっかり調べることです。
逃げ馬が複数いた場合、レース中ハイペースになりやすくなるため、差し馬にとってレース展開が有利な方向に持っていくことができます。
しかし、このレース展開の雰囲気などを作る競走馬は逃げ馬や先行馬になってしまうため、多少の運も必要です。
運が悪いと、そのレースで力を発揮されないまま、そのまま終わってしまうケースがあります。
最終の直線距離が長いと優位
最後の直線距離が長ければ長いほど、差し馬は優位に立つ確率が高くなります。
最後の直線距離が長い方が、今まで力を溜めていた脚力を思う存分ここで発揮することができるため、 先頭をきっている競走馬をここで一気に追い抜くことができます。
ちなみに、差し馬が得意とされる競馬場は以下の通りです。
順位 競馬場 勝率
1位 中京 44.1%
2位 東京 40.4%
3位 新潟 39.8%
4位 阪神 38.2%
5位 中山 32.8%
6位 京都 31.6%
7位 小倉 25.8%
8位 札幌 25.4%
9位 福島 25.2%
10位 函館 18.4%
順位が上位である、東京競馬場、新潟競馬場、中京競馬場は直線距離が非常に長いため、差し馬の勝率がかなり高いです。
その反対である、札幌競馬場や函館競馬場などの競馬場は直線距離が最後短いため、差し馬としては あまり優位に立てる状況に置けない可能性が高いです。
差し馬が不得意とされるレース条件
差し馬が不得意とされるレース条件は、以下の通りです。
・スローペースの流れは弱い
・最終の直線距離が短いと不利な状況に
これらのことについて詳しく説明いたします。
スローペースの流れは弱い
レース展開がスローペースの流れになってしまうと、差し馬は不利な状況に立たされやすいです。
逃げ馬や先行馬にとっては、レース途中でのスタミナの消耗がそんなにないため、勝率が低くなりがちです。
最後の直線距離で脚力が衰えずにそのまま粘り強く走りきられてしまうため、最後の最後に追いつく可能性が低くなってしまいがちです。
このスローペースのレース展開を見極めるポイントとしては、先頭のポジションをすぐにとりたがる競走馬の数を確認すること。
逃げ馬や先行馬がレースにて頭数が少ない時、スローペースのレース展開になりやすいです。
最終の直線距離が短いと不利な状況に
最後の直線距離が短い競馬場であれば、差し馬にとってかなり不利になるケースが多いです。
最後の直線距離が短い場合、今まで溜めていた脚力を思う存分発揮しきれないまま、ゴールを迎えてしまいがちに。
そのため、前方で走行している競走馬がそのままゴールしてしまう可能性が非常に高いです。
函館競馬場、福島競馬場、小倉競馬場などの基本、直線距離が短いコースになってしまうと、差し馬 にとっては不利なレースになりがちに。
その真反対である東京競馬場、新潟競馬場なら直線距離が長くさらに坂があるコースであるため、差し馬は有利な方向に向かっていきます。
まとめ
今回は、競馬の差し馬である競走馬や優位・不利になるレース条件をご紹介いたしました。
差し馬としての代表馬は、シャフリヤール、グランアレグリア、クロノジェネシスの3頭です。
これらの競走馬は、差しとして非常に強い力を発揮するため、差し馬候補にするなら彼らがおすすめです。
ちなみに、差し馬が得意とされるレース条件は、ハイペースでレースが行われている時が非常に優位だとされています。
逃げ馬もしくは先行馬がレース途中でスタミナがどんどんなくなっていきやすくなるため、ペースがだんだん遅くなっていきます。
その分、レース中盤~最終にかけて差し馬が優位に立つことができます。
また、競馬場の最後の直線距離が長ければ長いほど、差し馬は優位に立つ確率が高くなります。
最後の直線距離が長い方が、今まで力を溜めていた脚力を思う存分ここで発揮することができるため、 先頭をきっている競走馬をここで一気に追い抜くことができます。