脚質はその種類によって、レース展開が大きく変化します。
最初から先行で突っ走り、見事そのままゴールする戦法もあれば、後方からのスタートで後からぐんぐんと他の競走馬を抜かしていく・・・いろんなやり方があります。
・4つの種類の脚質の競走馬を詳細に解説!
今回は、4つの脚質の種類やその強みなどを一挙ご紹介します。
4つの種類の脚質の競走馬を詳細に解説!
4つの種類の脚質の競走馬は、以下の通りです。
・逃げ馬
・先行馬
・差し馬
・追い込み馬
これらのことについて詳しく説明いたします。
逃げ馬
逃げ馬はレースが始まった途端もうダッシュで一番先行を走り、この後のレースの流れを作り出す競走馬です。
競走馬の集団になかなか入り込めない競走馬や、逆に気性が荒く前に立ちたがる競走馬などがこの逃げの脚質でレースに挑んでいきます。
この逃げの脚質に最も必要とされている力は「ゲートから飛び出す時の手際の良さ」
この力が無い限り、他の競走馬に先を越されてしまい、最初先頭の位置に持っていくことが出来なくなってしまいます。
なので、この能力は必要不可欠です。
さらに言うと、スタートをした後にさらにスピードを上げて、他の競走馬から逃げ切る加速力も必要。
レース展開がハイペースだったら、先頭を突っ走る逃げの脚質に大きな負担がかかってしまい、不利な状況になりやすいです。
だが、スローペースだったら後ろの方にいる競走馬は力を余すことになるため、先頭に位置づけられている逃げ馬の方が優位な立場に持っていきやすいです。
逃げ馬が得意とされる競馬場は、以下の通りです。
2010年から2016年の芝の勝率から順位をつけています。
順位 競馬場 勝率
1位 函館 23.6%
2位 福島 20.1%
3位 札幌 18.6%
4位 小倉 17.9%
5位 京都 17.3%
6位 中山 16.5%
7位 新潟 16.3%
8位 阪神 15.4%
9位 中京 13.1%
10位 東京 11.8%
先行馬
先行馬は、先頭にいる逃げ馬の真後ろから追っかけるスタイルとなっております。
前にいる逃げ馬の体力が衰えてきたところで、一気に先頭を切る・・・その脚質が先行馬。
普通、能力値がずば抜けて高い者が危険きわまりなく、当然のように勝利することを「横綱相撲」と言います。
競馬においても、能力値が最も高い先行馬がその横綱相撲の戦法を実際に行うことが。
競馬場やレース展開においてどんなに不利な状況に置かれたとしても、先行の戦術で一気に先頭に立ち危なっかしくそのレースに勝とうとします。
しかし、そんな先行馬であっても不利なレース展開が存在しています。
それは、ハイペースであればどんなに実力のある競走馬であっても、なかなかそのレースで勝利を掴むことができません。
特に逃げ馬が多く出馬しているレースであれば、なおさら不利な状況になっていくことでしょう。
先行馬が得意とされる競馬場は、以下の通りです。
2010年から2016年の芝の勝率から順位をつけています。
順位 競馬場 勝率
1位 小倉 50.1%
2位 函館 49.0%
3位 札幌 48.2%
4位 福島 47.2%
5位 京都 41.9%
6位 中山 41.5%
7位 阪神 35.8%
8位 東京 35.5%
9位 新潟 33.0%
10位 中京 29.5%
差し馬
差し馬は競走馬の団体の中間、もしくは後方のポジションにて走行をはかっています。
レースコースの第4コーナーあたりから、少しずつ前の競走馬との距離を縮めていきます。
そして、最後の直線距離にかかると一気に力を発揮し、他の競走馬たちを差し切る・・・そのようなスタイルが差しの脚質となっています。
スローペースだと、先行馬や逃げ馬の体力がレースの終盤までずっと保持しているため、差し馬は不利な状況になりやすいです。
だがハイペースだと、上記のような競走馬たちはレース終盤だんだん体力が消耗していくので、そのタイミングを狙って競走馬たちを追い抜く・・・。
そのようなスタイルが差し脚質の本来の戦法だと言えます。
さらに、競馬場の最後の直線距離が長ければ長いほど、有利な展開に持っていきやすいです。
ここで一気に本来の力を発揮していくので、差し馬にとっては非常に走りやすいコースだと言えるでしょう。
差し馬が得意とされる競馬場は、以下の通りです。
2010年から2016年の芝の勝率から順位をつけています。
順位 競馬場 勝率
1位 中京 44.1%
2位 東京 40.4%
3位 新潟 39.8%
4位 阪神 38.2%
5位 中山 32.8%
6位 京都 31.6%
7位 小倉 25.8%
8位 札幌 25.4%
9位 福島 25.2.%
10位 函館 18.4%
追い込み馬
追い込み馬は、差し馬の戦法とそんなに変わりません。
競走馬集団の後方にポジションをつけ、最後の直線距離にて一気に他の競走馬たちを追い抜く・・・その戦法が追い込み脚質のやり方です。
この追い込みはスタート時にうまく飛び出せなかったり、競走馬の群衆にいるとビビって走行が衰えてしまう、もしくは興奮してしまい本来の力を発揮することができない・・・。
そういう競走馬たちが、最終手段で「追い込み」という戦法を取りにいきます。
追い込みは後方からのスタートとなるため、前方にいる競走馬が前の道を遮ってしまったり、カーブの時に外回りして時間がロスしてしまったりと結構不利な状況になりやすいです。
だがこの戦法が上手くいけば、他の競走馬を一気にごぼう抜きすることができるため、見ていて非常に爽快な気分にさせてくれるそんなレースとなっていきます。
そして、そんなレース展開に翻弄されていく競馬ファンがどんどん増えていきます。
差し馬は、最後の直線距離が長ければ長いほど、有利な展開に持っていきやすいです。
直線距離にて一気に急加速していくので、そのごぼう抜きをここで発揮していきます。
追い込み馬が得意とする競馬場は、以下の通りです。
2010年から2016年の芝の勝率から順位をつけています。
順位 競馬場 勝率
1位 中京 13.3%
2位 東京 12.4%
3位 新潟 10.9%
4位 阪神 10.7%
5位 京都 9.2%
5位 中山 9.2%
7位 函館 9.1%
8位 札幌 7.8%
9位 福島 7.5%
10位 小倉 6.1%
まとめ
今回は、4つの脚質の種類やその強みなどを一挙ご紹介します。
逃げ馬はレースが始まった途端もうダッシュで一番先行を走り、この後のレースの流れを作り出す競走馬です。
この逃げの脚質に最も必要とされている力は「ゲートから飛び出す時の手際の良さ」
あと、スタートをした後にさらにスピードを上げて、他の競走馬から逃げ切る加速力も必要です。
先行馬は、先頭にいる逃げ馬の真後ろから追っかけるスタイルとなっております。
前にいる逃げ馬の体力が衰えてきたところで、一気に先頭を切る・・・その脚質が先行馬。
普通、能力値がずば抜けて高い者が危険きわまりなく、当然のように勝利することを「横綱相撲」と言います。
競馬においても、能力値が最も高い先行馬がその横綱相撲の戦法を実際に行うことがあります。
差し馬は競走馬の団体の中間、もしくは後方のポジションにて走行をはかっています。
そして、最後の直線距離にかかると一気に力を発揮し、他の競走馬たちを差し切る・・・そのようなスタイルが差しの脚質となっています。
追い込み馬は、競走馬集団の後方にポジションをつけ、最後の直線距離にて一気に他の競走馬たちを追い抜く・・・その戦法が追い込み脚質のやり方です。
この戦法が上手くいけば、他の競走馬を一気にごぼう抜きすることができるため、見ていて非常に爽快な気分にさせてくれるそんなレースとなっていきます。